カット編集とは?

「映像を編集する」とは、どういうことでしょうか。
映像の編集には、さまざまな方法があります。
その中で最もスタンダードかつ重要な「カット編集」について、ご紹介したいと思います。
「カット」の意味
撮影では連続して撮影された映像を「カット」と呼びます。
編集操作では、1つのクリップを切断して2つのクリップにする場合に「カット」すると言います。
そして、編集の種類として、撮影した「カット」と「カット」を繋ぐ編集を、もしくはクリップを「カット」したものを繋ぎ合わせる編集を「カット編集」と言います。
図)
カット編集はソフトの使い方がわかれば誰にでもできることですが
伝えたいメッセージに合う映像を作るためにメッセージの邪魔になる要素を、
様々な形で排除してあらゆる要素を最適化しなければなりません。
普段プロは「カット編集」をするときに何を考えているのかを掘り下げたいと思います。
プロがカット編集でしていること
いらない部分を排除する
一番の基本はこれです。
撮影で失敗したカットやいらない部分を排除して使うカットを選択していきます。
アクションで編集する
アクションで編集する とは、例えば「人がものを拾う」という動作を映像で表現するために
「モノを拾う人がしゃがむ動作をするカット」と「落ちたものに寄ったカット(人はそれを拾いう)」があったとします。
この時、人がモノを拾ってしゃがむ動作をどこまで使って、次のカットへ変えるのかを考えて編集します。
(プロは、「前のカット」と「後ろのカット」のアクション(動き)を考えて編集します。)
リズムで編集する
視聴者に違和感のない秒数で次のカットへ変えたり、と思ったらワザと違和感を作って視聴者の記憶に残そうとしたりと常に映像全体のリズムを考えてカットとカットを繋げています。
音にばっちりあったカットの繋ぎを見ると非常に気持ちがいいです。
編集マンがそういうリズムを狙った編集だと言えます。
構図で編集する
アップ・ミドル・引きなど、写真も映像も「構図」を作って撮影します。
編集では、この構図を意識することも非常に重要です。構図の意味を考えて伝えたい構図のサイズをチョイスします。「引き」のカットを入れて、次は「ミドル」、その次は「アップ」にしようなど、構図の順序を常に考えて編集をしています。
まとめ
編集は「どうやって相手に伝えたいか」でアプローチの方法が変わます。
どうやったら視聴者に伝わるのか・・・
編集は面白くて、奥深いです。
みなさんも色んな角度から考えて、編集をしてみてください。