企業PRに動画を活用!商品プロモーションや採用に効果的な事例
昨今、スマートフォンの普及によって、どこでも手軽に動画を見られるようになりました。
動画による広告・プロモーションを活用し、マーケティングを行う企業が増えています。
そのため、これからビジネスに動画を導入していこうと考えている企業も多いでしょう。
しかし、最初に何から手をつけたら良いのか、どのように活用すれば良いのか、わからない点も多いことでしょう。
この記事では、企業における動画の活用事例から、実際に動画を制作する方法まで解説します。
目 次
1.ビジネスシーンで動画を活用するメリット
現在、多くの企業が動画コンテンツをビジネスに導入している理由は、得られる成果や事業に与える影響が大きく、取り組む価値があると判断されているためです。
では、画像やテキストなど従来のコンテンツを用いた場合とは、どのような違いがあるのでしょうか。
まずは、企業がビジネスシーンで動画を活用するメリットについて解説します。
1-1.情報の質と量
動画は音や映像を用いるため、テキストや画像に比べ、届けられる情報の質が高く、量が多いことが最大の魅力です。1分の動画で伝えられる情報量は、テキストにすると約180万語、Webページに換算すると3,600ページ分になるとの発表もあります。
場の雰囲気や細かなニュアンスまで短時間の中に凝集し、より正確な情報を届けることができます。
1-2.インパクトとエンターテイメント性
プロモーションの効果を高めるには、視聴者にとって印象に残るものを制作することがポイントです。人は動くものに反応するため、動画は静止画よりも目に止めてもらいやすいというメリットがあります。
また、動画を用いると表現の幅が大きく広がるため、工夫次第でエンターテイメント性の高いコンテンツやインパクトの強いコンテンツを、感動や笑い共に視聴者に届けることができるでしょう。
1-3.普及率と拡散性
近年は、インターネットの普及に伴い通信回線が高速化し、動画をどこでも視聴できる環境が整いました。
YouTubeをはじめとした動画のプラットフォームも数多く登場し、「動画」や「動画広告」は、消費者にとってますます身近で親和性の高いものになっています。クリック率の高い動画コンテンツは、プラットフォーム上で多くの人にリーチできるだけでなく、視聴者の心を掴めば各種SNSで拡散してもらうことが可能です。
2.企業における動画の活用事例
企業がビジネスに動画を導入する際は、主に以下の目的・場面で活用されています。
- 商品・サービスの説明と紹介
- 販促・プロモーション企画
- お客様・取引先の声
- 求職者への採用PR
- 企業ブランディング・活動の紹介
- 従業員への教育・研修コンテンツ
ここからは自社のホームページで配信しているのか、SNS広告として配信しているのかなど、掲載されているプラットフォームと併せて、企業における動画の活用事例をご紹介します。
2-1.商品・サービスの説明と紹介
企業が動画を制作する目的の中で最も多いのは、「商品・サービスの紹介」です。
情報伝達力の高い動画なら、写真や文章だけで紹介するよりも、自社製品の魅力を最大限に表現することができるでしょう。多くの企業にとって動画制作は、自社製品のCM制作とほぼ同じ役割を果たしていることとなります。
主に、自社のホームページやSNS広告で配信されることが多いです。
2-2.販促・プロモーション企画
動画は視聴者の共感や関心を得やすいため、セールスプロモーション(販促)の効果を高める手段としても用いられています。
ユーチューバーとコラボして実際に商品を使っている動画を配信してもらったり、店頭に並んでいる商品の横で、より興味を持ってもらえるように訴求する動画を流したりと、さまざまな場面に合わせて活用できるのが魅力です。
2-3.お客様・取引先の声
商品やサービスを実際に体験した、お客様・取引先へのインタビューを撮影し、「お客様の声」として自社ホームページやYouTubeで配信している企業もあります。動画では、実際のお客様の声色や表情の変化といった情報まで伝えることが可能です。
より信頼性が高く、リアリティのある印象を視聴者に届けることができます。
2-4.求職者への採用PR
就職・転職活動中の人に向けた採用PR目的で、動画を活用している企業も多く見られます。
動画を用いることで職場の雰囲気や業務の様子をリアルに伝えることができれば、採用後のミスマッチなども減らせます。自社の採用ホームページや説明会などで、求職者の心を掴むユニークな動画を流すことにより、他企業との差別化を図ることもできます。
2-5.企業ブランディング・活動の紹介
人が商品やサービスを購入する際は、機能や価格、デザインだけでなく、ブランドへの共感や信頼性なども影響します。
正確で細かな情報を伝えられる動画は、そうした企業のブランディングを行うためにも有効な手段です。ブランディングに繋げるため、取り組んでいる活動の紹介動画を、自社のホームページなどに掲載している企業もあります。
2-6.従業員への教育・研修コンテンツ
従業員への教育・研修を行うためのコンテンツを、動画で制作する企業も増えています。
新しい従業員が入るたびに、教育担当者が一人ひとりに説明することは、手間のかかる作業です。
動画による人材育成が可能になれば、人的コストを大幅に削減することができるでしょう。
また、マニュアルを動画にすることで、教育の質を均一化することも可能です。
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3.企業の動画を制作するには?
実際に動画を作成・配信する際は、以下のような方法があります。
- 映像制作・動画制作会社に外注する
- 動画ソフトを使用して自社で制作する
- Youtuberへ依頼する
- SNSでライブ配信する
作成・配信方法は、自社の作りたいコンテンツに合ったものを選ぶことが重要です。
比較して検討できるよう、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
映像制作・動画制作会社に外注する
メリット
- プロの技術と最新の機材で、完成度の高い動画を制作できる
- 時間と技術、機材のコストが自社にかからない
- 社員は本来の業務に専念できる
デメリット
- 制作会社を探す・選定する工数がかかる
- 事前のすり合わせが不十分だと、認識のすれ違いが起きてしまうこともある
- 短期間での納品に対応していない制作会社もある
自社内で制作する
メリット
- 最小限の予算で制作できる
- 製作者と意思疎通が図りやすく、打ち合わせ時間を短縮できる
- スケジュールが組みやすい
デメリット
- 制作にリソースをとられ、本来の業務を圧迫してしまう
- 制作の経験がない場合、クオリティを担保できない
- 専門のソフトや撮影機材などを準備する必要がある
Youtuberへ依頼する
メリット
- ユーチューバーの膨大なフォロワーへ届けられる
- 届けたい情報に合わせたターゲティングがしやすい
- 動画の制作から投稿まで一貫して任せられる
デメリット
- ステルスマーケティングにならないよう注意する必要がある
- 制作・公開後に大きな修正やトラブルがないよう、仕様や条件を明文化する必要がある
- 過度なディレクションを加えるとユーチューバーのセンスが生かせない
SNSでライブ配信する
メリット
- 会場の臨場感が伝わる
- リアルタイムで視聴者とコミュニケーションが取れる
- 編集を加えていないからこその信頼を得られる
デメリット
- 失敗があった場合もそのまま配信されてしまう
- 事前にかなり入念な準備が必要になる
- 視聴者の反応に対し、臨機応変な対応が求められる
まとめ
動画広告市場は、今後ますます拡大していくことが予想されています。企業のブランディングやプロモーションには、動画の活用が欠かせなくなってくるでしょう。
新しい撮影方法や編集技術、リーチ方法も次々生まれているため、今から動画広告に進出するという場合でも、決して遅すぎるということはありません。
自社に合った制作方法、活用方法を見つけて、ビジネスに生かしてみてください。