最近話題のテレビCMまとめ!人気CMをつくるコツも解説
数あるテレビCMの中でも、人気の出演者やインパクトのある楽曲、おもしろいストーリーを用いたCMは視聴者の目に留まりやすく、流行る傾向があります。
そこでこの記事では、最近話題の人気テレビCMをピックアップし、それぞれの特徴をまとめてみました。
また、印象に残るテレビCMの作り方についても触れていますので、CM制作のヒントをお探しの方は、ぜひ最後までお読みください。
話題になり注目を集めたテレビCM8選
話題の人物が出演しているCMから、おもしろいストーリーのものやAIを起用したCMまで、最近話題になっているテレビCMをピックアップしています。次項で早速みていきましょう。
強風オールバックとコラボ「日清カップヌードル」
日清食品ホールディングスによるカップヌードルのCMは、つい見入ってしまう独特な楽曲とイラストが特徴的です。強風オールバックとのコラボCM「夏は食っとけシーフード篇」として、2023年7月にオンエアを開始しました。
このCMは「夏暑すぎて終わったわ。カプヌうまいのに売れてない。シーフードだけでも食べてほしい〜」という歌とともに、制服にランドセルを背負った少女が、強風と灼熱の砂浜を歩くというものです。
CMにはボカロP、ゆこぴさんによる楽曲「強風オールバック」が用いられており、個性のあるアニメーションがユニークな世界観を表現しています。
元競走馬とコラボ「Yogibo」
体に完全にフィットする魔法のビーズソファとして人気の「Yogibo」が、元競走馬とコラボしたCMです。CMに登場している馬は、ディープインパクトと同世代のライバルと呼ばれる「アドマイヤジャパン」です。
一度座ったら立ち上がれないほどの心地よさと快適さをもたらす「Yogibo」を、アドマイヤジャパンに提供すると、人間よりもリラックスした姿になってしまうという内容となっています。
人間のみならず、馬もダメにするほどの心地よさを立証するCMになっており、気持ちよさそうな馬の表情にほっこり癒されると話題を呼びました。
インパクトのあるラップが話題の「ACジャパン」
ACジャパンが制作した「寛容ラップ」は、自分とは異なる考え方や言動を受け入れない不寛容社会に目を向けてもらうためにつくられたCMです。MCバトルで活躍中の強面人気ラッパー「呂布カルマ」さんが起用され、インパクトのあるラップが話題を集めました。
CMの内容は、複数人並ぶレジで会計に手間取っている年配の女性に、強面人気ラッパーである「呂布カルマ」さんがラップでやさしい言葉をかけ、相手を傷つけないラップバトルを繰り広げるというものです。
広告の中にラップをうまく取り入れ、相手を尊重して認め合うことや、ささいな出来事から生まれるつながりの大切さを若い世代の人たちにもわかりやすく伝えています。
大谷翔平選手を起用「雪肌精」
大人気プロ野球選手、大谷翔平さんが出演するスキンケアブランド「雪肌精」のCMも注目を集めています。コーセーの看板商品でもある雪肌精は、女性から高い支持を得ている美白化粧品です。
CMでは、大谷翔平さんが雪肌精の日焼け止めを紹介することで、女性だけではなく男性にとっても常識になりつつある日焼け止めの存在や、商品が「最高スペックで肌を守る日焼け止め」であることを発信しています。
雪肌精のCMには大谷翔平さん以外にも、フィギュアスケーターの羽生結弦さんやバレーボール選手の髙橋藍さんも出演しており、今後もさらにインパクトのあるCMが放送されると期待されています。
部活モチベーションムービーが話題に「カロリーメイト」
大塚製薬株式会社が2021年7月に公開した「カロリーメイト」のCMは「部活に打ち込む学生の毎日を支えたい」という思いから、夏の大会を控える部活生たちのモチベーションアップを目指して制作されました。
新型コロナウイルス感染症拡大によって、どれだけ練習を重ねても試合に出場できない悔しさや、練習が中止になってしまうもどかしさを乗り越えて、2年分の努力の全てをぶつける夏本番がようやくやってくるという内容で、部活生の「熱量の爆発」を壮快感あふれるアニメーションや音楽で表現しています。
楽曲は若い世代に人気の音楽プロデューサーボカロPのOrangestarが書き下ろし、ハイテンポな音楽や異なるタッチのアニメーションで、複数のシーンがきれいにまとまった新感覚な映像となっています。
生成AIの女優を起用「お~いお茶」
伊藤園は「お〜いお茶 カテキン緑茶」のCMに、生成AI(人工知能)で作成した女優を起用したところ、登場する女性が「実写にしかみえない」と話題を呼んでいます。
CMは、近未来的な世界の中で「未来の自分を今から始める」というセリフとともに、カテキン緑茶を持った白髪の女性が画面に近づくことで、現代シーンに切り替わり、現在の姿の女性がお茶を飲むという内容です。
有名人がキャスティングされることの多いCMの中で「この人は一体誰?」「みたことがないけれど一般人ではなさそう」という視聴者の心を惹きつけるCMが話題を呼び、商品だけではなくAIタレントの存在も注目を集めました。
三太郎シリーズが9年連続好感度1位獲得「au」
auはこれまでに「三太郎」や「意識高すぎ!高杉くん」シリーズのCMを多数公開していますが、中でも三太郎シリーズは、9年連続で好感度1位を獲得するほどの人気CMです。
三太郎シリーズでは、桃太郎に松田翔太さん、浦島太郎に桐谷健太さん、金太郎に濱田岳さんを起用し「昔話の英雄たちが実は友達だった」という、自由な発想でストーリーを展開しています。
三太郎ファミリーがダンスで後押しする正月CMや、鬼嫁を演じる田中みな実さんが携帯業界初のマネ活プランを紹介するCMなど、新たなキャラクターが次々と登場し、幅広い世代の人たちから支持を集めています。
KDDIは「おもしろいほうの未来へ。」をテーマに誰もが楽しめるCMを展開しており、今後も目が離せません。
Adobe Acrobat ドラマCM「PDFラブレター」
こちらはWebCMになりますが、話題になったのでご紹介します。Adobe Acrobat のドラマCM「PDFラブレター」は、2023年第10回BOVA協賛企業賞を受賞した、固定観念を覆すCMです。
CMは、好きな女性にラブレターを渡した男子学生が「ごめんなさい。PDFでもらってもいいですか?」といわれたことで、PDFとはそもそも何なのかや、PDFを用いたメッセージやプロフィールの作成方法を紹介するというものです。
PDFの基本的な編集から動画入れ込み、ハイライト、電子印鑑ツールまで、思いのままに想いをかたちにできるPDFの魅力が、ストーリーとともにわかりやすく表現されたCMです。
文字の書式を固めるためのツールというイメージが強いPDFですが、まだまだ認知されていない機能を学生が紹介することで、固定概念を打ち破るインパクトのある動画に仕上がっています。
印象に残るテレビCM制作のポイント
つい見入ってしまうような印象に残るテレビCMを制作するためには、制作前に確認すべきポイントがいくつかあります。ここからは、それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
- ・目的とターゲットを明確にする
- ・メッセージを一つに絞りわかりやすくする
- ・制作会社との打ち合わせは丁寧に行う
- ・ターゲットの心に残る内容にする
- ・CMのプランを最初に決めておく
目的とターゲットを明確にする
まずは、テレビCMを制作する目的とターゲットを明確にすることが重要です。
「商品やサービスの認知度アップを狙いたい」「商品のブランディングを行いたい」など、どのような目的でCMを制作するかによって、CMのイメージや作り方が大きく異なるからです。
また、視聴者がつい見入ってしまうCMにするためには、ターゲット層をより細かく設定すると効果が出やすくなります。目的やターゲットを明確にするだけで、視聴者の印象に残るCMを制作できるようになり、高いブランディング効果が期待できます。
メッセージを一つに絞りわかりやすくする
数十秒から数分ほどの短いCMの時間で視聴者にメッセージを届けるために、メッセージは一つに絞りましょう。短いCMの中にいくつもの主題が含まれると、何がいいたいのかが不明確な広告となり、かえって印象に残りにくくなってしまいます。
印象に残るCMにするためには、目的とターゲットにあったメッセージを意識することが大切です。アイデアが浮かんでこないときには、台本をシナリオライターやコピーライターに作成してもらうことも一つの手段です。
全体を俯瞰してみることで、軸がブレていないかや、伝えたいことがきちんと伝えられているかを把握しやすくなります。
制作会社との打ち合わせは丁寧に行う
制作会社との打ち合わせでは、CMを制作してどのような効果を得たいのかを伝えましょう。台本や絵コンテを用いながら入念に打ち合わせることが大切です。
細かい方向性の違いは制作途中でのすり合わせで間にあいますが、大きくずれてしまうと軌道修正できないケースがあります。
また、事前にCM制作にかけられる予算を決めて、希望の予算を制作会社に伝えておくことで、制作会社も予算内での提案がしやすくなります。「制作に想像以上の費用がかかってしまった」「イメージと違った」というトラブルにならないよう、制作会社との打ち合わせは一つ一つ丁寧に行いましょう。
ターゲットの心に残る内容にする
印象に残るCMを制作するためには、ターゲットに沿った「刺さるCM」を意識することが大切です。
幅広い年齢層に向けて何となく制作してしまうと、結局誰の心にも残らないCMになるおそれがあります。
ターゲットの趣味やトレンドを細かく調査して、ターゲットに興味や関心を持ってもらえるCMを制作しましょう。ターゲットに人気のタレントや芸能人を起用したり、人気の楽曲やインパクトある映像を使用したりと、ターゲットの心に残る内容にすることが重要です。
CMのプランを最初に決めておく
プラン | 特徴 |
---|---|
商品直接型 | 商品やサービスの魅力を直接伝えるCM。食品や日用品など、購買意欲を促進したいCMにおすすめ |
商品間接型 | 全体のストーリーをドラマ仕立てにして、訴求したい商品やサービスをあえて脇役にする方法。例えば、auのCMのように企業のブランドイメージに直接的な表現を用いることでブランディングを高める効果が期待できる |
理念直接型 | 企業が伝えたいメッセージをストーリー構成に落としたCM。最終的に企業理念に着地する方法であり、ACジャパンのCMが特徴的 |
一口にテレビCMといっても、プランの種類は複数あり、それぞれで特徴や制作方法が異なります。
例えば、上記参考にどのようなプランや種類のテレビCMを制作するのかを最初に決めておくと良いでしょう。
話題になるテレビCMには理由がある
話題になるテレビCMや一度みると忘れられないインパクトのあるCMは、どれもターゲットや目的に沿った工夫が施されたCMばかりです。
もし「印象に残るCMの制作を考えているものの、制作方法がわからない」という場合は、ブランディング・マーケティング戦略のプロ集団である「シードアシスト」にお任せください。
シードアシストでは、豊富な実績を持つスタッフが、お客様の予算やご要望に応じて印象に残るCMを制作いたします。CM制作に関するお悩みがある方は、この機会に一度お気軽にお問い合わせください。
シードアシストでは、動画制作をお考えのお客様のご相談を受け付けております。
具体的な制作内容を伺い、お客さまのご予算に見合ったご提案をさせていただきます。
一度お問い合わせください。