ショート動画とは?作り方や再生数をあげるためのポイントを紹介
ショート動画(YouTubeショート)は、最大180秒の短編動画です。スマートフォンでの閲覧を前提としているため、ショート動画を活用すればスマートフォンで動画を視聴する層にアプローチしやすくなります。
この記事では、ショート動画の概要や効果、制作手順などについて解説します。あわせて、ショート動画で再生数をあげるためのポイントについても解説します。
目 次
ショート動画とは
ショート動画(YouTubeショート)とは、最大180秒(※)の短編動画です。60秒までのショート動画であれば、スマートフォンとYouTubeアプリケーションのショートカメラがあれば制作できます。
ショート動画は、スマートフォンでの閲覧を前提としているため、縦型のものが多い傾向があります。動画をスクロールすることにより、別のショート動画をスムーズに視聴することが可能です。
ショート動画の主な特徴は以下のとおりです。
YouTube動画 | ショート動画(YouTubeショート) | |
---|---|---|
動画の長さ | 最大12時間 | 最大180秒 |
視聴方法 | 動画をクリックまたはタップ | 動画をスクロール |
画面表示 | 横型がメイン | 縦型がメイン |
※2024年10月15日より、アスペクト比が正方形もしくは縦長であれば180秒間の短編動画を制作できるようになりました。2024年11月8日現在、YouTubeアプリのショートカメラでは180秒間のショート動画を制作することはできず、パソコンまたはモバイルアプリケーションのYouTube Studioから動画をアップロードする必要があります。
60秒以内の短い動画が投稿可能
ショート動画は、名前のとおり短編動画です。YouTubeでは、2024年10月15日以降にアップロードされた180秒までの短編動画をショート動画として分類しています(※)。
ショート動画は、YouTubeのホームページのサイドメニューの「ショート」やYouTubeアプリの「ショート」タブから視聴することが可能です。検索画面に任意のキーワードと「#shorts」を入力して動画を検索し、ショート動画を探して視聴することもできます。
※2024年10月14日以前にアップロードされた60秒超の動画は、長尺動画として分類されます。
動画制作が気軽に行える
60秒までの縦型のショート動画は、スマートフォンとYouTubeアプリのショートカメラを用いて気軽に制作できます。スマートフォンのカメラで動画を撮影し、アプリケーションで動画に録画速度調整やフィルタ、動画の連結、字幕追加などの編集を行って投稿します。対象動画から、音楽や音声を抽出して使用することも可能です。
複数の機材やアプリを必要とせず、YouTube動画に比べて編集や投稿の手間がかかりません。そのため、視聴者と容易に交流でき、YouTube動画ではリーチできなかった新しい視聴者やチャンネル登録者を獲得しやすくなります。
幅広い世代にアプローチ可能
YouTubeは認知率と利用率が高く、幅広い年代に利用されている動画プラットフォームです。そのため、YouTubeにショート動画を投稿すれば、幅広い世代にアプローチができるでしょう。
NTTドコモのモバイル社会研究所によると、96.5%の人がYouTubeを認知し、67.7%の人が月に1回以上サービスを利用しています。10代から20代は8割超、30代から40代は7割超、50代から60代は半数が動画を視聴しており、70代以外の年代の過半数がYouTubeを視聴しています。
他のSNSに転用ができる
ショート動画は、Instagram ReelsやTikTokなどの他のSNSに投稿可能です。
SNSにより利用者層は異なるため、ショート動画をさまざまなSNSに投稿すれば、YouTubeではアプローチできなかった層にも動画が視聴される可能性が上がります。Instagram Reelsでは20代から40代(特に20代の女性)に、TikTokでは10代から40代(特に10代の男女)にアプローチできるでしょう。
他のSNSにショート動画を転用する際は楽曲の著作権に注意し、SNSに合わせて動画の長さや容量、動画フォーマットを変更してください。
ショート動画を活用する3つの効果を解説
ショート動画には下記のようなメリットがあります。
・露出機会が増えてチャンネル登録者増加が見込める
・YouTubeショートファンドによる収益化
・通常の動画投稿よりも手軽
それぞれ詳しく解説します。
露出機会が増えてチャンネル登録者増加が見込める
ショート動画は、YouTube動画ではリーチできなかった、新しい視聴者との接点やチャンネル登録者の獲得が期待できます。
チャンネル登録者が少なくても、Googleのアルゴリズムにより、視聴者におすすめ動画として上位表示される可能性があります。例えば、動画の高評価数(いいね数)やコメント数、シェア数、視聴維持率といった視聴者の反応数が多ければエンゲージメント率が高まり、アルゴリズムによって他の利用者に動画が表示されやすくなるのです。
ショート動画の視聴維持率は6割程度と高いため、動画の内容が視聴者の興味関心に合っていればチャンネル登録につながるでしょう。
YouTubeパートナープログラム(YPP)参加よる収益化
2024年11月現在、「チャンネル登録者数が1,000 人以上」かつ「公開されているショート動画の視聴回数が直近90日間で1,000万回以上」となれば、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加でき、収益化が可能です。
「公開されているショート動画の視聴回数が直近90日間で1,000万回以上」という条件は厳しいですが、頑張り次第でショート動画でも収益を得られるのは魅力的といえます。
通常の動画投稿よりも手軽
ショート動画は従来の長尺動画とは異なり、基本的に専用の機材を必要としません。撮影・編集・投稿の手間が少ないため、手軽に動画を制作することが可能です。
先述したとおり、60秒までのショート動画であれば、スマートフォンとYouTubeアプリのショートカメラがあれば気軽に制作できます。
視聴者を飽きさせないために、またアルゴリズムで上位表示されるためにも、投稿頻度は重要ですが、ショート動画であれば負担なく頻繁に動画を投稿しやすいでしょう。投稿頻度を高められれば、視聴回数やチャンネル登録者数の増加も期待できます。
ショート動画の作り方4ステップ
実際にショート動画はどのように制作すればいいのか、具体的な作り方を、4つのステップに分けて解説します。
1.企画を立てる
ショート動画を制作するには、まずは動画の内容の企画を立てましょう。企画のアイデア出しの際は、下記のポイントが重要となります。
・ターゲットや動画目的の明確化
・視聴者の悩みや課題から内容を検討
・固定概念(先入観・常識)からの脱却
・事例の調査(他者動画・SNSのトレンドなど)
アイデア出しが終わったら、ショート動画のテーマや流れを決めます。脚本や絵コンテを作成し、動画全体のイメージを固めておくと、後の作業がスムーズになります。
2.編集用のアプリを選定する
ショート動画はショートカメラ以外にも、さまざまなソフトウェアやアプリケーションで編集できます。価格や操作性、機能などから自分に合ったものを選びましょう。
【ショート動画の編集によく使用されるアプリケーション】
・Funimate(iOS・Androidに対応)
・iMovie(iOSに対応)
・InShot(iOS・Androidに対応)
・PowerDirector(iOS・Androidに対応)
・Promeo(iOS・Androidに対応)
・VITA(iOS・Androidに対応)
・YouTubeスマホアプリ(iOS・Androidに対応)
アプリケーションは、スマートフォンで動画を撮影後、場所を選ばずすぐに編集ができるというメリットがあります。ただし、ソフトウェアに比べて機能性が劣るため、ハイクオリティな動画を作りたいのであればソフトウェアを使ってパソコンで編集するとよいでしょう。
3.動画を撮影する
スマートフォンのカメラやビデオカメラなどを使って動画を撮影します。カメラの機能(手ブレ補正・タイマー・速度調節など)をうまく活用して撮影しましょう。映像のブレやピンボケ、音声の不具合などがあるケースも想定して、動画は複数回撮影すると安心です。
撮影時は、映像がブレないよう手元を安定させることが大切です。カメラの手ブレ補正機能やジンバル(手ブレを補正する機材)、三脚などを取り入れるとよいでしょう。また、ズームを使用すると映像がブレやすくなるため、極力控えることをおすすめします。
見やすい映像にするには、逆光にならない明るい場所で撮影することも大切です。人物を撮影する場合は、レフ板があると表情が明るくなります。被写体以外のヒトやモノの映り込みにも注意しましょう。
4.編集して投稿する
撮影した動画のなかから、ショート動画に使用する動画を選んでソフトウェアやアプリケーションに取り込み、編集してアップロードします。
動画の長さを180秒以内とし、動画にテキストや効果音、ナレーション、フィルタ、BGMなどを挿入しましょう。また、ショート動画の情報として「タイトル」「説明文(キャプション)」「公開設定」「視聴者層」「コメントの許可設定」を入力・選択し、YouTubeにアップロードします。
ショート動画の再生数を上げるための3つのポイント
ショート動画の再生数を増加させるためには、押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、再生数を上げるための3つのポイントについて解説します。
コンセプトを明確にする
ショート動画が多く視聴されるためには、ターゲット層の年齢や職業、嗜好などからコンセプトを定めておくことが大切です。コンセプトを定めていると動画に統一感を持たせることができ、そのコンセプトに惹かれた視聴者が継続して動画を視聴してくれたり、チャンネル登録をしてくれたりする可能性が高まります。
YouTubeでは「再生履歴」や「キーワードの検索履歴」から満足度が高いと思われる動画をおすすめとして表示するため、動画内容を効果的に表現したタイトルやサムネイルを設定することも重要です。
冒頭の3秒間が勝負
ショート動画を最後まで視聴(完全視聴)してもらうには、冒頭の3秒間が勝負です。
ショート動画は長尺動画に比べて視聴維持率が高いものの、最初の3秒で視聴者が動画の内容に興味を持たなければすぐに離脱されてしまいます。
動画のテーマや見せ場を冒頭に入れたり、強烈なビジュアルで目を引いたり、キャッチーなフレーズや音楽などで興味を引いたりするなど、最初に視聴者を惹きつけ動画を最後まで見てもらう工夫をしましょう。
親近感を持ちやすい内容にする
自社のショート動画に興味を持ってもらうためには、親近感を持ちやすい内容にすることも大切です。
日常生活に沿ったテーマや、今のトレンドにあった内容にすることで視聴者に共感してもらいやすくなります。
また、あえて凝った編集をせずラフな仕上がりにすることで、企業の動画であっても親近感を感じて視聴してもらいやすくなるでしょう。
ショート動画は短時間ながらも高い効果が期待できる動画
ショート動画は最大180秒の短編動画です。スマートフォンでの閲覧を前提としているため、縦型のものが多いのが特徴です。また基本的に専用の機材を必要とせず、撮影・編集・投稿の手間が少ないため手軽に動画を制作できます。
ショート動画は、さまざまな視聴者にアプローチでき、新しい視聴者やチャンネル登録者の獲得につながる可能性があります。条件はありますが収益化も可能です。
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