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テレビCMが苦情や炎上につながる要因は?実際にあった事例と対策を紹介 | 大阪の動画制作・映像制作なら株式会社シードアシスト

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テレビCMが苦情や炎上につながる要因は?実際にあった事例と対策を紹介

記事作成日:2024/06/10

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テレビCMが苦情や炎上につながる要因は?実際にあった事例と対策を紹介

テレビCMは放送時間や視聴者の生活状態を考慮し、不快感を与えない配慮が必要です。しかし近年、SNS上ではテレビCMに関する苦情が多く寄せられ、対応の仕方やCMの表現方法によっては炎上するケースが増えてきています。

そこでこの記事では、テレビCMが苦情や炎上につながる要因を詳しく解説します。加えて、実際に起こった事例や苦情・炎上を防ぐ方法についても触れていますので、テレビCMの制作をお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

テレビCMが苦情や炎上につながる仕組みとは

テレビCMが苦情や炎上につながる仕組みとは

近年、テレビCMが苦情・炎上につながるケースは増加傾向にあり、このような事態を引き起こす仕組みとして以下が挙げられます。

・SNSによる拡散
・インフルエンサーやネットメディアの影響

例えば、あるテレビCMを見た視聴者が不快感を覚え、SNSにその気持ちを発信したとします。その発信を偶然見かけた別のSNS利用者が同じサービス上で賛同の意を表すと、今度は別のSNS利用者が同じ感情を抱いて意見を発信する現象が繰り返し起こります。これがSNSによる拡散の仕組みです。

また、SNSの普及に伴い、インフルエンサーやネットメディアの影響力が大きくなりました。多くのSNS利用者からの支持を集めているインフルエンサーが、テレビCMについてネガティブな発言をすればそれが引き金となり、苦情・炎上につながってしまう場合もあります。

テレビCMによる苦情や炎上の影響

テレビCMによる苦情・炎上は、広告主に大きな影響を与えます。

万が一、テレビCMが炎上した場合、広告主のSNSアカウントや関連ハッシュタグに注目が集まり、一時的に問い合わせや苦情などが集中する可能性があるでしょう。

問い合わせが殺到すると、広告主は苦情対応などに追われることになり、通常業務に支障がでるリスクも考えられます。

また、一度炎上が起きてしまうと「CMで炎上したブランド」「CMで炎上した企業」といった印象とともにイメージや評価が下がるおそれもあります。その結果、売り上げや利益に影響を及ぼす可能性も考えられます。

テレビCMによる苦情や炎上の要因

テレビCMによる苦情や炎上の要因

テレビCMによる苦情や炎上の要因には、大きく分けて以下の3つが挙げられます。次項で詳しく見ていきましょう。

・ジェンダーへの配慮不足
・容姿や外見の表現による差別
・過激な表現や演出

ジェンダーへの配慮不足

テレビCMは、一定のターゲットを絞って制作・放送されることが一般的です。その過程でジェンダーへの配慮不足が起こると、苦情・炎上の要因になりかねません。

例えば「男性はこうあるべき、女性はこうあるもの」といった印象を与えるCMを流すと、視聴者は性差別と感じて苦情を寄せたり、インターネット上で炎上したりするリスクが高まります。

「ジェンダーレス」という考え方が浸透しつつある昨今、日常的に使用されていた表現方法が差別的と認識されるケースは増加しているのが現状です。どのような表現方法であれば差別と認識されないのかを考えたうえで、CMを制作することが重要です。

容姿や外見の表現による差別

視聴者が容姿・外見の表現方法に対して差別と受け取り、不快感を覚えるケースもあります。

例えば、化粧品・ファッション系のテレビCMは、容姿・外見を美しく見せたり若々しい印象を与えたりする点に着目しがちです。魅力を引き出すために化粧品を使用したり、自分にあったファッションを楽しんだりするため、当然と考える方も中にはいるでしょう。

しかしその一方で、商品・サービスに優位性を持たせるために「美しさ」「魅力的」「若々しさ」などを強調しすぎると、生きづらさを感じるなどの批判が高まる可能性があり、炎上の原因となりかねません。

過激な表現や演出

テレビCMは商品・サービスを視聴者に印象づけるものであり、インパクトのあるキャッチコピー・デザインを採用して広告としての効果を高めます。

しかし、インパクトを追い求めすぎると、受け取り手である視聴者・消費者に不快感を与える可能性があります。

過激な表現や演出を用いたCMが一部の視聴者に対して高評価だったとしても、そうでない視聴者の反感を生んでしまうと、逆効果になってしまうかもしれません。

一般的に世間に広がるスピードが速いのは、肯定的な意見よりも批判的な意見です。そのため、批判的な感情を抱いた視聴者の声ばかりがSNSなどで注目され、炎上してしまう可能性も高まるといえるでしょう。

テレビCMが苦情や炎上につながった事例

テレビCMが苦情や炎上につながった事例

ここからは、実際にテレビCMから苦情・炎上が起こった事例を3つ紹介します。

事例1. 自動車メーカーのケース

まずは、自動車メーカーが制作したCMの事例です。炎上につながったCMの内容は、以下のようなものでした。

・子連れの夫婦が車で海に出かける
・海に到着すると夫はサーフィンを楽しむ
・妻と子どもは駐車した車の近くでサーフィンを楽しむ夫の姿を見つめる
・帰りは妻が車を運転し、夫と子どもは後部座席で眠る

自動車メーカーが制作したCMは「妻が夫の趣味に付き合わされている」「夫が趣味に興じている間、妻は子どもの面倒をみていて海でのレジャーを楽しんでいない」といった批判につながりました。

家族に対するイメージやその人が置かれている環境などの違いから、批判的な印象を抱いた人が多かった事例です。

事例2. 飲料メーカーのケース

とある飲料メーカーは、カラフルなスプレー塗料で着色された動物をCMに起用しました。

これにより、動物愛護団体から動物虐待とのクレームが寄せられ、その後CMは放送が打ち切りになっています。

動物を使った過激な演出によって視聴者にインパクトを与えようとした結果、苦情につながってしまったケースであり、視聴者の印象に強く残る半面、批判的な意見によってかえって企業にマイナスな印象が残ってしまったケースです。

事例3. 化粧品メーカーのケース

次に、化粧品メーカーが制作したCMの事例です。炎上につながったCMの内容は、以下のようなものでした。

・ある女性が友人と25歳の誕生日パーティーを開催
・友人から「女の子じゃなくなる」といわれる
・そのほかにも「チヤホヤされない」「褒められない」「かわいくない」などの会話が続く

これにより「女性の価値を若さとかわいさに限定している」と捉えた視聴者が多く「セクハラ発言」「しんどい生き方を助長している」などの批判につながりました。

テレビCMの苦情・炎上を防ぐ方法

テレビCMの苦情・炎上を防ぐ方法

テレビCMの苦情・炎上を防ぐためには具体的にどのような対策を講じると良いのでしょうか?ここでは、以下5つのポイントを詳しく解説します。

・ターゲットに適したコンテンツを制作する
・近年の炎上トレンドを理解する
・外部の専門家にアドバイスを求める
・他社事例を分析する
・事前にモニタリングを行う

ターゲットに適したコンテンツを制作する

CMを制作する際は、ターゲットの絞り込みが重要です。性別・年齢はもちろん、職業などにも注目して細やかに設定する必要があります。

さらに、CMの内容がターゲット層に理解してもらえるかどうかにも着目しなければなりません。メッセージが誤った内容・印象で伝わってしまうと、それが苦情・炎上の原因になりかねないからです。

そのため、CMを配信したときに、どのような受け取られ方をするのかを想定しておくことも意識しておきましょう。

近年の炎上トレンドを理解する

近年、WebメディアやSNSでは、毎日のように何らかの炎上が起こっています。

このため、今はどのような内容が炎上しやすいのかといった「炎上トレンド」を学び、その原因を突き止めることで、同様のトラブルを防ぐヒントを得られるでしょう。

きっかけとなるキーワードや表現方法は日々変わっていますので、実例をSNSなどでチェックし、原因・要因を突き止めて理解を深めることも重要です。

外部の専門家にアドバイスを求める

徹底した対策を講じていても、何がきっかけで苦情・炎上が起こるか分かりません。意外に感じられるキーワードや表現方法が原因になることもあります。

そのような不測の事態に対応するには、外部の専門家にアドバイスを求めることも対策方法の一つです。

専門家は多くの事案を取り扱っている経験から、対応はもちろん未然に防ぐための対策など、さまざまなノウハウを持っています。専門家に頼ることで有効な対策を講じられるだけではなく、炎上した際にも心強い後ろ盾となってくれるでしょう。

他社事例を分析する

苦情・炎上の対策として、他社の事例を分析することも有効な手段です。

現実に起こった事例には、学ぶべきことが多くあります。細かく分析することで、有効な対策方法がみえてくるかもしれません。

事例の分析は単なる影響力・キーワード・表現方法などのデータ蓄積だけではありません。世の中のトレンド・風潮なども対策を講じるうえでの重要なデータとして活用できます。

事前にモニタリングを行う

事前にモニタリングを行う方法もあります。制作したテレビCMを限られた視聴者に視聴してもらうことで、さらに現実的な予測・想定が可能となります。

モニタリングを行う際の視聴者は、ターゲット層を中心にして幅広い年齢層・職業・環境から募ることが重要です。実際のテレビCMでは、さまざまな環境下にある視聴者の目に留まります。そのため、実際にはどこから苦情・炎上が広がるか分かりません。

しかし、モニタリングの段階であれば素早く問題を修正でき、リスクの検知にも役立ちます。

テレビCMでの苦情・炎上を防ぐには事前対策が重要

SNSの普及に伴い、テレビCMによる苦情・炎上の事例は増加傾向にあります。そのため、あらゆる要因を想定した事前対策が必要といえます。

もし「CM制作のノウハウがない」「CM制作を慎重に進めていきたい」とお考えであれば、多くの制作実績を持つ専門会社に依頼するのも一つの手です。

映像制作を専門とする「株式会社シードアシスト」では、さまざまな企業からの依頼を受けて、これまでに350社・2,500タイトル以上の豊富な実績があります。

CM制作の目的そして予算にあわせて最大限工夫をこらし、成果につながるテレビCMを制作しておりますので、CM出稿をお考えの方はぜひシードアシストにご相談ください。


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