ドロップフレーム(DF)vs. ノンドロップフレーム(NDF)
動画制作をしたことのある方なら、ドロップフレーム・ノンドロップフレームという言葉
を聞いたことがあると思います。今回はこちらをざっくり説明いたします。
フィールドもややこしいですが、それはまたいつか・・。
日本が採用していたNTSC規格のフレームレートは29.97 fps(frame per second)です。
(詳しくはこちら:NTSC: フリー百科事典『Wikipedia』)
なぜそうなったかはテレビのモノクロからカラー放送移行期まで遡ります。
モノクロのTV放送時は1秒間30フレーム(30fps)でしたが、カラー放送に切り替わる際に、
モノクロとの互換性を保つために1秒間29.97フレーム(29.97fps)に変更されました(インターレースなのでフィールド周波数は59.94Hz)。詳しくはこちら:ソニーマーケティング株式会社 テクニカルコラム
その後の地上デジタル放送のISDB方式でもその点は同じです。ISDB 出典: フリー百科事典『Wikipedia』
動画の時間軸を表すのにタイムコードがあります。
タイムコードは1秒間30フレームでカウントするので、1秒間で29.97フレーム表示だと、
1秒で0.03フレーム、1分で1.8フレーム、1時間で108フレーム(約3.6秒)の遅れが生まれます。
これでは、実時間に厳格なTV放送の場合では不都合が生じます。
タイムコードは「時:分:秒:フレーム」で表示されます。
タイムコードにはドロップフレーム(DF)とノンドロップフレーム(NDF)があります。
ドロップフレームでは、上記の遅れを調整するために、「0分 10分 20分 30分 40分 50分」を除き、
毎分1フレーム目と2フレーム目を間引いて実時間のタイムコードと一致させます。
対してノンドロップフレームは、実時間との時間差を調整しません。
編集時にドロップ、ノンドロップの素材が混在してしまうと、映像・音声の同期がずれるので注意が必要です。
動画制作のことでお困りの際は、一度弊社にご相談ください。