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ACジャパンのCM表現にみる共感を呼ぶメッセージ型広告 | 大阪の動画制作・映像制作なら株式会社シードアシスト

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ACジャパンのCM表現にみる共感を呼ぶメッセージ型広告

記事作成日:2024/03/11

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ACジャパンのCM表現にみる共感を呼ぶメッセージ型広告

2011年に発生した東日本大震災では、一般企業がCMを自粛したことにより、ACジャパンのCMが頻繁に放送されました。ACジャパンのCMは公共マナーやネットモラル、多様性などの社会問題をテーマにあげて情報発信を行い、より良い社会になることを目的に制作されています。

そこでこの記事では、メッセージ性が高いことで知られるACジャパンのCMの特徴を紹介します。ACジャパンによる最近のテレビCMや、ACジャパンのCMが通常のCMの代わりに放映される理由

についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。

動画制作に関するご相談、お見積もり依頼などお気軽にお問い合わせください。

ACジャパンとは

ACジャパンとは

ACジャパンは、広告を通じてさまざまな提言を発信し、より良い社会の実現を目指すことを目的として、1971年に発足した民間の団体です。公共CMの制作と放送を軸に活動しています。

その時々の時流に合うよう、メッセージ性の高い広告を毎年制作しており、中には「ご当地CM」と化しているものも存在します。さらに、通常ではテレビCMを放送しないNHKであっても、ACジャパンのCMが放送された実績もあります。

また、活動の一環として「あしなが育成会」「エイズ予防財団」など、公共福祉を支援する団体に向けたキャンペーンも行っています。

ACジャパンによる最近のテレビCM

ACジャパンによる最近のテレビCM

まずは、ACジャパンによる最近のテレビCMを4つ紹介します。それぞれのCMの特徴や、込められたメッセージをみていきましょう。

・寛容ラップ
・わたしは、アイヌ。
・ひとつのテーブル
・天才だけでは、救えない。

寛容ラップ

ACジャパンが制作した「寛容ラップ」は、自分とは異なる立場や考え方を受け入れない「不寛容社会」をテーマにしたCMです。CMタレントには、MCバトルでも活躍中の人気ラッパー「呂布カルマ」さんを起用しています。

レジに人が並ぶ中、会計に手間取っている年配の女性に、強面である「呂布カルマ」さんがラップでやさしい言葉をかけ、相手を非難しないラップバトルを繰り広げていくという内容です。

広告では、自分とは違う考え方を批判するのではなく、相手の意見を尊重して認めあうことの大切さや、ささいな出来事から生まれるつながりの大切さを伝えています。

わたしは、アイヌ。

わたしは、アイヌ。」は、多様性をテーマにしたCMです。価値観が異なる多様な個性を尊重しあう世界の実現を目指して制作されました。

「アイヌとして生まれ育ったことは個性。そのルーツに誇りをもって自分らしく生きることが、それぞれの個性や考え方を受け入れて、認めあうことにつながっていく」という呼びかけを、SNSでアイヌ文化の発信やさまざまな活動をしている関根摩耶さんが呼びかけています。

自分自身がアイヌ文化に親しんできたという関根摩耶さんが、自身の体験を発言することで、視聴者に強いメッセージを伝えるCMです。

ひとつのテーブル

ひとつのテーブル」は、国連WFP協会の支援キャンペーンとして制作されたCMです。性別や年齢、国籍の異なる人々が食事をするシーンをイラストで表現し、世界中で現在およそ7億人が飢餓に苦しんでいる現状を、女優の竹下景子さんがナレーションで訴えかけています。

CMでは「遠いどこかで起こっていることだから、自分には何もできないと切り捨ててしまってはそれでおしまいですが、自分の座っているテーブルでも困っている各国の人たちにできることはある」と伝えています。

スマートフォンやパソコンなど、場所を問わずさまざまな手段で支援ができる時代だからこそ「自分の分を分けてあげるような気持ちで行動に移してほしい」という、強いメッセージが込められたCMです。

天才だけでは、救えない。

天才だけでは、救えない。」は、日本骨髄バンクの支援キャンペーンとして制作されたCMです。

CMでは、どのような難病でも治す天才外科医「ブラックジャック」を起用し、「天才だけでは、救えない。」という訴えとともに、骨髄バンクのドナー登録を呼びかけています。

「骨髄ドナーの存在こそが患者さんの命を救える」という、視聴者の関心を惹きつけるような強いメッセージが込められています。

ACジャパンのCMの特徴

ACジャパンのCMの特徴

ACジャパンのCMの特徴、すなわち共感を呼ぶ理由として、主に以下の4つがあげられます。

・強烈なメッセージと問題提起
・視聴者に考えさせる秀逸な表現
・視聴者の思い込みや偏見を気付かせる問い
・流行語になるような意欲的な仕掛け

強烈なメッセージと問題提起

ACジャパンの広告には、直接的に表現しなくても視聴者に対するメッセージや問題提起ができるCMが多く制作されています。

例えば、子どもの想像や発想を奪わないでほしいというメッセージが込められた「黒い絵」や、ネットモラルの社会問題を訴える「苦情殺到!桃太郎」は、直接的に表現していなくても問題提起や強いメッセージが伝わるCMです。

ACジャパンの広告では、普段の生活の中で起こりうるさまざまな社会問題を、広告を通して提起することで、社会の偏見によって苦しむ人たちの現状やおおらかな心の大切さ、選択の自由を強いメッセージとともに表現しています。

視聴者に考えさせる秀逸な表現

ACジャパンのCMは、視聴者に考えさせる秀逸な表現が特徴的です。

例えば、ペットの命をテーマに制作された「死因」や、児童虐待をテーマに制作された「見えにくい」は、普段気付きにくい問題を提起しています。

社会問題の現状をありのままに映し出すことで、捨てられる動物や虐待されている子どものSOSに気付く必要性を訴求しており、「もしかしたら自分の周りにも……」と考えるきっかけを与えています。

視聴者の思い込みや偏見を気付かせる問い

例えば、ジェンダー平等をテーマに制作された「聞こえてきた声」では、男女どちらともとれる発言を字幕だけで表現しています。

CMをみた人の多くが、無意識のうちにもつ固定観念や偏見に気付く問いかけが秀逸です。

流行語になるような意欲的な仕掛け

流行語になるような意欲的な仕掛けがある点も特徴の一つです。

例えば、1985年の流行語大衆賞を獲得した「投げたらアカン」や、2000年に流行語になった「ジコチュー(ジコ虫)」は、ACジャパンの前身である公共広告機構が手掛けたCMに登場した言葉であり、親しみやすいうえにユーモラスな広告が話題を呼びました。

また、ブレイク前のPerfumeを環境保護CMに起用し、ポリリズムの楽曲を採用したことで、Perfumeがブレイクするきっかけの一つとなり、視聴者にも大きな影響を与えています。

ACジャパンのCMが通常のCMの代わりに放映される理由

ACジャパンのCMが通常のCMの代わりに放映される理由

ACジャパンのCMは主に、災害発生時や芸能スキャンダルなど、一般企業が放送を自粛するケースや視聴者心理への配慮を理由に広告が差し替えられ放送されます。

例えば、災害発生直後の混乱の中では、さまざまな局面で困難を強いられる政府やメディアが緊迫状態に陥っています。そうした状況下で、嗜好品や娯楽用品などのCMを放送してしまうと、企業そしてテレビ局のマイナスイメージにつながりかねないため、自粛するケースがほとんどです。

そのため、CMスポンサーは、非常時における広告の差し替えと広告料の問題をあらかじめクリアにしておく必要があるといえます。

一方で、視聴者側は同じCMを何度も視聴せざるを得ず、不快に感じたり気が滅入ったりする場合もあります。

通常のCMの代わりに放映される際のスポンサーへの影響

CMスポンサーは一般的に、通常のCMの代わりにACジャパンのCMが放送された場合でも、広告料を支払う必要があります。

ACジャパンは、民間企業の会社員や一般の個人会員の協力で運営されており、政府や公的機関は運営や助成をしていません。

CMの契約内容にもよりますが、ACジャパンのCMが放送された際は、差し替えられた全期間分の広告料を支払う、もしくは一部分のみを支払うなどスポンサー側の対応もさまざまです。

ACジャパンのCMが長期間放送されると、CMスポンサーは予定していた広告を出稿できなくなるため、差し替えに対する理解と準備が求められます。

共感を呼ぶメッセージ型広告の制作はシードアシストにお任せください

視聴者に「共感」を与える内容は時代とともに変化していくため、動画制作には高度なスキルや知識が求められます。

商品やサービスの世界観を表現したり、付加価値を訴求したりするメッセージ性の高いCMの制作をお考えの際は、プロに任せるのも一つの手です。

動画広告やテレビ制作を専門に行う「シードアシスト」では、ブランディング・マーケティング戦略のプロ集団が、企画から撮影、編集、ナレーションまでを一貫して対応しています。

相談や見積もりは無料で行っておりますので、CM制作を検討中の方は、ぜひ一度シードアシストまでお問い合わせください。


シードアシストでは、動画制作をお考えのお客様のご相談を受け付けております。
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