学校紹介動画のメリットや制作の流れ・ポイントを解説
会社案内や商品紹介など、今やプロモーション手法として「動画制作」は外せないものとなりました。中学・高校・大学の入学者を募るための学校紹介動画も高い宣伝効果が期待できるうえ、成功するとイメージアップに繋がるメリットがあります。
しかし作り方を間違えると、動画を閲覧する人に何も伝わらないようなオリジナリティのない内容になったり、他校が配信する動画の中に埋もれたりしてしまいます。
多くの人を魅了する学校紹介動画を作成するには、各ポイントをおさえた作品作りが重要です。動画制作の注意点を、メリットとともにご紹介します。
目 次
1.学校紹介動画の種類
学校紹介動画には、大きく分けて3つの種類が存在します。いずれも、学校入学希望者の増加を目的としている点が共通しています。
各種類の詳しい内容は以下の表のとおりです。
施設の紹介動画 | 教室・体育館・図書館・学校独自の施設などを紹介する |
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学校生活の紹介動画 | 教室内外での授業風景や1日のスケジュールを紹介する |
部活の紹介動画 | 各部活の練習風景や活動実績など全体の雰囲気を紹介する |
施設の紹介動画では、生徒が日常を過ごす教室や体育館の他、学校独自の施設を取り上げることで他校との差別化を図ります。保護者目線でも「我が子がどのような環境で学校生活を送るのか」をできる重要なポイントです。
独自の施設とは、音楽ホールや教会、屋内プールなどが挙げられます。教育方針によっては施設の充実度が志望校を決める重要な要素となるため、他校にはない魅力をアピールできるチャンスです。
よりリアルな学校生活を想像してもらえるものが、教室での授業風景や課外学習の様子を紹介する動画です。行事映像を散りばめる他に登校シーンから授業風景、下校シーンまで1日のスケジュールを通して紹介するスタイルもあります。
個性的な部や実績の多い部を有する学校は、部活紹介動画も力を入れたいところです。自分らしさを育める部活を重視している生徒も多いため、各部活の練習風景や普段の過ごし方、活動実績が明確に分かる動画を作成する必要があります。
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2.学校紹介動画における制作方法の流れ
動画投稿サイトやSNSの普及により、請求から配達まで日数のかかる資料請求よりもインターネット上での学校情報収集が好まれる時代となっています。
パンフレットよりも先に動画を閲覧する方が多いため、学校紹介動画は、見た生徒や保護者が「ぜひ入学したい」と思えるような内容にしなくてはなりません。
しかし、施設の紹介や授業風景を淡々と動画にするだけでは、学校の魅力をきちんと伝えることができないでしょう。ここからは、学校紹介動画を制作するうえで注意すべきポイントをステップごとに解説します。
2-1.構成案を考える
魅力的な動画の制作には、構成案が必須です。まず以下の3つを明確にし、少しずつ肉付けしていくと内容がまとまりやすくなります。
- 誰に(将来入学する生徒・保護者)
- 何をPRするか(独自の教育方法・施設・全国レベルの部活)
- とってほしい行動(資料請求してほしい・オープンキャンパスに来てほしい)
このように、3つを主軸に考えると作りたい動画の企画提案が進みます。学校紹介動画を見た人に対し、最終的に求めるアクションまでしっかりと考えましょう。
2-2.素材の整理とトリミングをする
事前の撮影では、できる限り多くのシーンやアングルを撮りましょう。さまざまなシーンを撮影することで、素材の整理やトリミングによって満足のいく作品に仕上がります。
撮影した素材は、整理とトリミングをして一本の動画にします。見せたいシーンが強調されるように順番を入れ替え、余分な部分はカットしましょう。
あらかじめ動画の時間が決められている場合は、時間内に収めることも意識してください。
絶妙な時間調整をするためにも、多くの素材が必要です。同じシーンでも複数用意して、編集しやすいように準備することがポイントです。
2-3.オープニングを作る
動画で相手の興味を引くには、最初の数秒間が重要です。オープニングは興味を引く役割りも担っているため、特に力を入れて作成してください。
BGMを加え、キャッチーな印象を与えるオープニングにします。アップテンポの曲は注目されやすく、学校生活に欠かせない活発さを表現できるため、おすすめです。
動画が長くなる場合は、前編と後編に分けてそれぞれにオープニングをつける方法も良いでしょう。全体的に、明るいイメージで仕上げることを意識することがポイントです。
2-4.フィルターをかける
動画の内容やBGMでメリハリをつけることは可能ですが、より洗練された動画にしたいときは、フィルターを活用する手もおすすめです。
オープニングやエンディングに入れるダイジェスト映像では、セピアを活用して印象的な演出を施すなど、特別な印象を与えられるフィルターはいくつも存在します。
明るい印象を演出したい学校生活では、さまざまなシーンでフィルター機能が活躍するでしょう。適度に演出を加え、メリハリのある動画にすることがポイントです。
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3.学校紹介動画を制作するメリットとは?
学校紹介動画を制作すると、多数のメリットが期待できます。パンフレットやホームページ上の文章と写真では伝えきれない学校の魅力を、短い動画で紹介できるため、最後まで目を通してもらえる点も動画ならではの特徴です。
この項目では、動画制作によって期待できるメリットの中から3つを抜き出してご紹介します。
3-1.学校の雰囲気が伝わりやすい
動画で紹介することにより、活字慣れしていない層へのアプローチが可能です。
写真では伝えきれない学校の生活シーン特有の雰囲気を伝えられ、志望を検討する生徒や保護者の方が、実際に入学した場合の日常生活を想像する助けとなります。
パンフレットの場合、多くの文章や写真を掲載することで雰囲気を伝えることは可能ですが、やはり動画にはかないません。映像や音は、メッセージとともに視聴者へ学校独自の世界観をも感じさせてくれる力を持っています。
3-2.短い時間で魅力を伝えることができる
学校紹介動画は、途中で飽きられないよう短い時間でまとめることがポイントです。保護者の方や子供たちが将来を決めるための情報としては、少ないと思う方も多いでしょう。
しかし実際は、説明をせずとも多くの魅力と情報を発信しています。
たとえば授業シーンでは教室内の設備や教師・生徒の雰囲気、制服デザインを知ってもらうことができます。部活紹介では活動実績と練習風景をあわせて動画に盛り込むことで、実績に見合う設備が整えられているかどうかを伝えられるでしょう。
パンフレットではページを割いて紹介しなければならない魅力ひとつひとつを、動画では短い時間内に複数盛り込むことが可能です。
3-3.ブランドイメージの向上に繋がる
個性的な学校紹介動画は、インターネット上で話題になり、より多くの人々の目に留まるようになります。SNSで共有され、入学を検討する生徒と同年代はもちろん、更に幼い世代や保護者世代にまで拡散効果は及びます。
話題になった動画は好意的に見られやすく、学校そのもののブランドイメージ向上に繋がるでしょう。翌年度の入学が難しいような年齢でも、将来的に進学先の選択肢へ加えてくれる可能性を期待できます。
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4.学校紹介動画を制作する際のポイント
話題を呼ぶ学校紹介動画を制作することができれば、多くの生徒・保護者に興味を持ってもらえます。インターネット上での拡散は、学校への志望者を増やすことに加えて、部活やコンクールの実績を広く知ってもらう良い機会です。
しかし、制作したものが必ずしも話題になるとは限りません。どのように魅力的な学校紹介動画を作るべきか、この項目では動画制作で重要なポイントをご紹介します。
4-1.モバイル対応の動画を制作する
総務省が発表した2018年時点の資料によると、現代の10代~60歳未満まではスマートフォンによるインターネット利用がパソコンを上回っています。
そのため、学校紹介動画を制作するにあたり、モバイル対応は必須と言えます。
画面の美しさを重視してサイズの大きな動画を作ろうと考えている方は、モバイル化しやすいよう軽量化が必要です。
また、スマートフォンでの視聴は室内とは限らず、電車やバス内の可能性もある点を考慮しましょう。
- 短い再生時間に収める
- 無音でも分かりやすい字幕をつける
通信量や回線の混雑を気にせず視聴できる再生時間やサイズに収め、音声がなくても内容を理解できるよう字幕を適度につけます。交換留学制度が活発な学校や、留学生を多く受け入れている学校は、海外向けに英語の字幕付きバージョンを作成する方法もおすすめです。
4-2.抽象的な内容ではインフォグラフィックを使用する
動画制作にあたり、無理に内容を言語化・映像化する必要はありません。抽象的な部分はインフォグラフィックを使用し、あえて言葉にせず伝える手法も活用してください。
インフォグラフィックとは、情報あるいはデータなどを視覚的に分かりやすくする表現方法のことを指します。身近なものでは、標識やフローチャートが該当します。
表・グラフもインフォグラフィックに分類されるもので、学校紹介動画では、生徒数増加の歴史などを視覚的に解説する場合などに便利な手法です。
時には、ナレーション・字幕や映像に限定せず、インフォグラフィックを活用して分かりやすい動画を仕上げることを意識しましょう。
まとめ
学校紹介動画は、話題を集めるとインターネット上で即座に多くの方に学校を知ってもらえるというメリットがあります。志望者の生徒や保護者にとって好印象かつ、より人々の注目を集める動画を制作するには、作り方のポイントを押さえておきましょう。
企画を作成できれば、撮影や映像編集など技術的な部分はプロモーションビデオ制作実績を持つ企業に任せることも可能です。まずは注意点を意識しつつ目的や対象などプランを練り、どのような作品に仕上げたいのかを明確化することから始めてください。
シードアシストでは、動画制作をお考えのお客様のご相談を受け付けております。
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