YouTube動画広告とは?種類・ターゲティング・掲載手順を解説!
動画投稿サイト「YouTube」で、企業の広告動画を目にしたことがある方も多いでしょう。YouTubeのユーザーに訴求する広告動画を、Youtubeに掲載してほしいと考えている広告担当者やWeb担当者もいるのではないでしょうか。
当記事では、YouTube動画広告の概要や主な種類、YouTube動画広告で行えるターゲティングについて解説します。YouTubeに動画広告を載せるための手順も併せて紹介するため、自社に合ったYouTube広告の種類や動画広告の出稿方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目 次
1.YouTube動画広告とは?
YouTube動画広告とは、世界最大級の動画投稿サイト「YouTube」などに掲載し、ユーザーに直接アプローチできる動画広告のことです。自社の製品・サービスの消費者層と似た視聴者が多いと思われる投稿動画に、自社の広告動画を掲載できるため、顧客との繋がりを容易に築けるでしょう。
YouTube動画広告では、YouTubeユーザーが動画広告を自発的に再生し、30秒以上視聴した場合や、動画広告にアクセスした場合などに広告費用が発生します。
YouTube動画広告は、支払い方法や予算を柔軟に決定・変更することができるため、広告やWebにかけられる予算が少ない企業でも、利用しやすい広告ツールと言えるでしょう。
1-1.YouTube動画広告が注目されている理由
消費者に動画広告を見てもらう手段は複数存在しますが、Youtubeを活用した動画広告は多くの企業からの注目を集めています。
ここでは、YouTube動画広告が注目されている理由をYouTube Ads公式サイトで示された次のアピールポイントをもとに解説します。
■YouTube動画広告のアピールポイント
Nielsen の調査によれば、日本の20~34歳のインターネットユーザーのうち、男性は40%、女性は 30% を超える人が 1 日に 1 時間以上 YouTube を利用しています。
Nielsenの調査によれば、日本のスマートフォンユーザーでYouTubeを利用する人は、毎月4,500万人に上ります。
YouTube に広告を掲載する中小規模の企業の数は、過去 2 年間で倍増しています。
引用:YouTube Ads
YouTube動画広告が注目される理由の1つとして、YouTube動画広告では広告費を大幅に抑えられることが挙げられます。大企業だけでなく、コスト面で中小企業や地方企業も広告を掲載しやすい点が魅力的です。
また、YouTubeのユーザー数の多さも見逃せないポイントと言えるでしょう。総務省の調査によると、2019年度におけるYouTubeの利用率は10〜30代の若い世代を中心に、全年代で76.4%と非常に高くなっています。YouTubeを活用することで、若い世代を中心に幅広い世代に広告を視聴してもらう機会を得られるでしょう。
2.YouTube動画広告の主な種類
YouTube動画広告と言えば、視聴したい投稿動画の前後に流れる動画広告を思い浮かべる方もいるでしょう。YouTube動画広告にはいくつか種類があります。
■YouTube動画広告の主な種類
- インストリーム広告
- TrueView ディスカバリー広告
- バンパー広告
- アウトストリーム広告
- マストヘッド広告
YouTube動画広告を上手く活用するためには、それぞれの広告フォーマットの特徴やキャンペーン目標、料金形態などを把握しておくことが大切です。YouTube動画広告の各種類の概要を確認し、自社のプロモーションに合った配信形式を選びましょう。
2-1.インストリーム広告
インストリーム広告とは、視聴動画の冒頭や最後、再生途中に流れる動画広告のことです。インストリーム広告には「途中でスキップできるもの」と「途中でスキップできないもの」の2種類があり、それぞれの特徴は下記の通とおりです。
■インストリーム広告の特徴
スキップ可 (スキッパブル) |
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特徴 | 動画広告の再生スタート後、5秒経過すると、視聴者が広告をスキップできるようになる。 |
料金が発生する条件 |
※インプレッション数に応じた課金方式 |
キャンペーン目標 |
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スキップ不可 (アンスキッパブル) |
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特徴 | 15秒以下の動画広告であり、再生終了するまでスキップできない。 |
料金が発生する条件 |
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キャンペーン目標 |
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2-2.TrueView ディスカバリー広告
TrueView ディスカバリー広告とは、YouTubeの検索結果の部分やトップページ、関連動画横に表示される広告のことです。
ブランドや商品、サービスの比較検討を目的とした広告動画に向いている形式であり、視聴者が広告動画のサムネイルをクリック、またはタップした場合にのみ広告料が発生します。
2-3.バンパー広告
バンパー広告は、スキップ不可の6秒以内という短い動画広告を、視聴動画の再生前後または再生中に流す方式のYouTube動画広告です。必ず最後まで見てもらえるというメリットがあることから、ブランド認知度およびリーチを目標とする広告向きの方法と言えるでしょう。
バンパー広告は、動画広告の表示数(再生回数)の成果に応じて料金が発生します。
2-4.アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、スマートフォンなどのモバイル媒体のみに表示される広告です。Google 動画パートナー上のWebサイト・アプリなどに表示される広告のため、YouTubeのサイト内では利用できません。
アウトストリーム広告は、動画が2秒以上再生された場合に広告料が発生するシステムとなっています。リーズナブルに広告を出せるため、リーチを拡大してブランド認知度を高めることができるでしょう。
2-5.マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeサイトのホーム画面上部で自動再生される動画広告のことです。視聴する端末(パソコン・モバイル・テレビ画面)によって再生できる時間や仕様が異なりますが、YouTubeのサイト上で最も目立つ場所に広告を掲載できます。そのため、多くのユーザーに見てもらえるといった効果が期待できるでしょう。
マストヘッド広告の出稿は予約制であり、課金の方式は、日別単価制または視聴回数別の固定単価制となっています。単価やキャンペーンの目標や配信枠の設定は、予約時に担当者と相談・打ち合わせの上で決定しましょう。
3.YouTube動画広告で行えるターゲティング
YouTube動画広告で行えるターゲティングには、「オーディエンスターゲティング」「コンテンツターゲティング」の2種類が存在します。それぞれの特徴は、下記のとおりです。
■オーディエンスターゲティング
YouTube動画広告のオーディエンスとは、特定のものへの関心や興味、視聴意図、ユーザー属性(地域・職業・性別・家族構成など)をもつと考えられる視聴者グループです。
YouTubeは、多数のユーザー情報や視聴・閲覧履歴をデータとして所持しています。そのため、広告を視聴してもらいたいターゲット層(見込み顧客など)を的確に絞ることができるため、精度の高いターゲティングが期待できます。
■コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングとは、動画広告の表示場所を指定するターゲティング方法であり、次のような観点から動画広告の場所を指定できます。
- プレースメント…広告を掲載する動画やYouTubeチャンネル、サイト、アプリを指定
- トピック…指定したトピックの関連動画などに広告を表示できるようになる
- キーワード…指定したキーワードの関連動画などに広告を表示できるようになる
- デバイス…特定のデバイスを利用するユーザーにターゲットを絞れる
YouTube動画広告を上手に活用するためには、ターゲット設定の使い分けが大切です。短期間で幅広いユーザーの認知度アップを狙う場合は、コンテンツターゲティングの活用をおすすめします。
また、対象の需要に合った情報を提供したい場合は、オーディエンスターゲティングを利用するなど、配信目標や目的に合ったターゲティングを行いましょう。
4.YouTube動画広告を掲載する手順
YouTube動画広告には、インストリーム広告をはじめとした様々な掲載形式があり、ターゲティングも多様な選択肢があります。YouTube動画広告の出稿手順を確認した上で、低コストかつ高効率な広告を掲載し、自社のブランドや製品、サービスの認知度向上や売上アップに繋げましょう。
■YouTube動画広告を掲載する手順
Google広告にアクセスし、新しいキャンペーンを作成する
↓
キャンペーン目標を設定し、キャンペーンタイプ「動画」を選択する
↓
広告を配信することに関する情報を具体的に入力する
- 広告の料金形態に関する入札戦略の設定を行う(入札単価をインプレッション単価にするかどうかなど)
- 広告予算や配信期間、配信場所を設定する
↓
YouTubeに広告動画をアップロードし、動画のURLを指定場所にペーストする
↓
広告を経由して誘導したいサイト・ページを設定する
↓
「保存して次へ」をクリックする
以上で、動画広告の配信設定は完了です。完了後には、動画広告が適切なコンテンツであるか内容の審査が行われ、審査に通過すれば動画広告がYouTubeなどに掲載されることとなります。
まとめ
YouTube動画広告とは、YouTubeのサイトなどに掲載できる動画広告のことです。インストリーム広告など様々な掲載方法があり、視聴時間や再生のタイミング、視聴環境・料金形態・主なキャンペーン目標も異なるため、自社に合った配信方式を選びましょう。
YouTube動画広告に出稿する際は、適切なターゲティングの方法を選ぶことも重要です。広告を制作・出稿する目的に応じて、ターゲティング方法を選びましょう。
YouTube広告動画は、テレビCMなどと比較すると、少額でターゲットを絞った情報提供が可能です。掲載の手順も簡単であるため、ぜひ自社の広告を掲載・運用することをご検討ください。
シードアシストでは、動画制作をお考えのお客様のご相談を受け付けております。
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