動画広告とバナー広告はどちらが効果的?成果を出すためのポイントを紹介
企業について、あるいは商品やサービスを紹介したい場合、コーポレートサイトやSNSなどで発信する以外に、Web広告を利用する方法があります。
中でも近年注目されているのが、動画広告によるPRです。
とはいえど、バナー広告との効果の違いや、動画広告を活用する具体的なメリットがわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、動画広告とバナー広告の違いや特徴をはじめ、動画広告とバナー広告ではどちらが効果的なのかを解説します。
目 次
動画広告とバナー広告では動画広告が効果的なのか
動画広告とバナー広告ではどちらが優れているのかは一概にはいえません。なぜなら、それぞれに異なる特徴があり、どちらのほうが効果的かは商品やサービス、訴求の目的によって異なるからです。
株式会社ジムが行った動画広告とバナー広告のABテストによると、動画広告のクリック率は2.35%、バナー広告のクリック率は0.38%で動画広告のほうが高い結果となっています。
ただし、バナー広告に効果が全くないわけではなく、リンクのクリック数では動画広告からのWebサイト流入が867件、バナー広告からの流入は182件と、数は少ないながらも流入を見込めることがわかります。
そのため、商材のターゲットや広告の目的を考慮のうえ、どちらかを決めることが重要です。
動画広告とは
動画広告とは、デジタルマーケティングにおける商品・サービスのプロモーションや、企業のブランディングなどを目的とした動画のことです。
YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームをはじめ、Facebook、InstagramのようなSNSまで幅広い媒体に出稿できます。各種プロモーションのみならず採用活動にも取り入れられるなど、目的が多様化していることも特徴です。
テレビCMも動画広告の一種ではありますが、一般的に動画広告といえばインターネット上で展開されるコンテンツを指しています。
動画広告の市場は拡大傾向にある
株式会社サイバーエージェントが発表した国内動画広告の市場調査によると、2022年の動画広告市場は5,600億円を超え、2026年には1兆2,451億円に達すると予測されています。
これは、YouTubeなどの動画共有サービスに加えて、テレビ番組の再放送を動画配信で視聴可能なサービスや、スポーツ中継を生配信するオンラインサービスの登場により、スマートフォンなどで動画を視聴するユーザーが増加していることに起因します。
他にも、企業のショート動画を一般ユーザーが活用するなど、企業と一般ユーザーのコミュニケーションツールの一つとして利用されるケースもあります。
このように、さまざまな需要に対して、新たな広告フォーマットの開発と提供が盛んに行われている点も、市場の活性化に貢献しているといえるでしょう。
動画広告にはさまざまな種類がある
動画広告にはさまざまな種類がありますが、大きく以下の2つにわけられます。
・インストリーム広告
・インバナー広告
インストリーム広告は、コンテンツの視聴前後、または視聴の合間に流れる動画広告です。視聴者に広告を最後までみてもらえる一方、一定時間スキップできない広告もあるため長すぎると悪印象を与える可能性があります。
また、インバナー広告は、バナー広告の枠に出稿できる動画広告です。インストリーム広告のように、動画の再生中に表示されるものではないものの、Webサイトを閲覧するユーザーを邪魔しません。
バナー広告とは
バナー広告は、Webサイトやスマートフォンアプリの広告枠に表示される静止画の広告のことです。
インターネット上における看板のような役割を担っており、Webサイトや商品紹介ページへの誘導を目的として活用されます。
設置箇所は、ページの上部や下部、コンテンツの間など、さまざまなパターンがあります。バナーのデザインを工夫することで、既に商品やサービスを利用しているユーザーのみならず、潜在顧客に対してもアピールできるでしょう。
ただし、広告を表示する箇所によって形・サイズが異なるため、配信先にあわせて画像を作成する必要があります。
動画広告とバナー広告の違い
動画広告 | バナー広告 | |
情報量 | 多い | 少ない |
インパクト | 強い | 弱い |
クリック率 | 高い | 低い |
広告の出稿先 | 少ない | 多い |
素材の制作 | 難しい | 比較的簡単 |
動画広告は、ユーザーに多くの情報を伝えられるため、印象を残しやすいという点でバナー広告よりも優れているといえます。一方で、出稿先の多様性や広告素材の準備のしやすさといった運用面では、バナー広告よりも劣るといえるでしょう。
それぞれにメリット・デメリットはあるものの、広告効果だけを考えると、ユーザーの印象に残りやすくアクションにもつながりやすい動画広告のほうが優位といえます。
バナー広告にはない動画広告の特徴
バナー広告にはない動画広告の特徴として、以下の4つがあげられます。
・伝えられる情報量が多い
・ストーリー性を演出できる
・ユーザーの興味をひきやすい
・効果検証がしやすい
伝えられる情報量が多い
動画広告の一番の特徴は、圧倒的な情報量です。
映像と音声を駆使して、短い時間の中で商品・サービスの魅力を届けられる強力なツールであり、視覚的・聴覚的に訴えることで視聴者の心に強く印象付けます。
ストーリー性を演出できる
動画広告は、バナー広告に比べストーリー性のある内容を配信しやすいです。
例えば、商品紹介をストーリー仕立てにすることで、使っている人の心境や購入後の変化を描写でき、視聴者にとっても効果がイメージしやすいでしょう。
単純に商品・サービスの良さを伝えるだけでなく、ストーリー性を持たせて視聴者をひきつけられるのも、動画広告の持ち味です。
ユーザーの興味をひきやすい
バナー広告は、人間の視覚をとおして訴求することで、みた人の心に働きかけます。一方、動画広告は、視覚だけでなく聴覚に対しても働きかけるので、より興味をひきやすいです。
例えば、テーマソングを入れたり効果音を入れたりすることで、音声からも広告への興味をひきます。
効果検証がしやすい
動画広告は、検証できる項目が充実している点も魅力です。
インプレッション数をはじめ、再生回数、再生時間、クリック率などのさまざまな指標の計測が可能なため、それらを分析し、改善することで次の施策につなげられます。
動画広告の参考事例
ここからは、動画制作・映像制作を専門とする「シードアシスト」が制作した動画広告の事例を紹介します。動画広告の制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
赤穂化成株式会社様
企業の看板商品である「赤穂の甘塩」について紹介する、YouTubeのインストリーム広告用の動画広告です。
商品パッケージやテキストをみやすく配置するとともに、ナレーションを加えて視覚と聴覚の両方から視聴者に理解してもらえるよう工夫しています。
また、塩の用途として代表的な梅干しがあります。梅の塩漬けの工程を見せることにより、視聴者に購入後の使用イメージを喚起させ、購買につなげる狙いで制作しました。
寺内株式会社様
会員制の店舗型総合卸問屋である「fanbi寺内」を紹介する動画広告です。改装をきっかけに、若い女性の認知度アップと来店を促したいというご要望のもと制作しました。
ターゲットと同年代であるタレントをリポーターとして起用し、楽しみながらショッピングをしている様子を演出しています。
また、実際の店舗で撮影するのではなく、あえてイラストを用いた合成映像で軽やかな雰囲気に仕上げている点もポイントです。
一般社団法人 奈良県医師会様
COPD(慢性閉塞性肺疾患)について啓発する、奈良県医師会様の動画広告です。
制作期間は4カ月で、15秒と30秒の2バージョンを制作しています。
禁煙への取り組みを訴求し、生活習慣を見直してもらうきっかけとなるよう、医師役と患者役によるスリラー映画のような映像にしている点がポイントです。
株式会社オートバックスセブン様
カー用品店オートバックス様のキャンペーンを告知する動画広告です。
最長6秒という尺の中で、キャンペーンの内容をメリハリのある文字情報で紹介し、訴求したい部分に注目してもらえるようテキストを配置しています。
聞き馴染みのあるサウンドロゴと、情熱的ながらもシンプルなナレーションで、画面から目を離していても印象づけられるインパクトを残した点がポイントです。
動画広告の制作はシードアシストにお任せください
動画広告とバナー広告は、それぞれにメリット・デメリットがあります。しかしながら、伝えられる情報量やインパクト、クリック率などで比較すると動画広告のほうが優れているといえるでしょう。
もし今、動画広告の制作をお考えであれば、シードアシストにお問い合わせください。
シードアシストには、2500タイトル以上の豊富な制作実績があり、商品・サービスの紹介動画だけでなく、ブランディングや採用など幅広いジャンルでの動画制作が可能です。
社内一貫の制作体制なので、ご相談にも素早く対応します。まずはお気軽に、シードアシストまでご相談ください。
シードアシストでは、動画制作をお考えのお客様のご相談を受け付けております。
具体的な制作内容を伺い、お客さまのご予算に見合ったご提案をさせていただきます。
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