アナウンサーの採用試験!自己PR動画の対策ポイントを解説
近年、「動画選考」を取り入れる企業が増えています。動画選考とは、企業や採用担当者が応募者の選考プロセスにおいて動画を使用することです。特に、アナウンサーの採用試験では、自己PR動画の提出がいまや必須となりつつあるでしょう。
そこでこの記事では、自己PR動画を撮影する際の注意点や、高評価をもらうためのポイントを解説します。
アナウンサーの採用試験で提出する自己PR動画の作り方が分からず困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目 次
アナウンサーの採用試験で提出する自己PR動画とは
自己PR動画とは、応募者が自己紹介や自身の経験、スキルをアピールするために作成する動画のことです。短い時間内に、要点を絞って簡潔かつ明確なメッセージを伝える必要があります。
また、自己PR動画は、オンライン面接とは異なり、応募者自身が撮影・編集した動画を企業が確認して選考する点が特徴です。
選考を通過するためには、構成や演出を工夫し、採用担当者に自身の強みをしっかりとアピールしなければなりません。
【動画選考】企業が自己PR動画の提出を求める理由
自己PR動画の提出を求める企業は年々増えており、この背景には企業側の「採用活動を効率化したい」などの意図があります。
ここでは、企業が何を目的として自己PR動画の提出を求めているのかについて確認していきましょう。
就活生の人柄をより詳しく知るため
企業は、自己PR動画を活用することで、エントリーシートや履歴書などの文字情報からは分からない、個々の特性や魅力を視覚的に確認できます。
また、応募者の人柄や雰囲気、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を直接みることで、具体的な評価が可能となる点も動画選考が積極的に採用されている理由の一つです。
書類選考ではみえにくい表情や話し方など、非言語的なコミュニケーションはビジネスの場でたいへん重要なスキルとなるため、企業にマッチする人物かどうかを効率よく把握するために自己PR動画は役立ちます。
入社への熱意を確認するため
応募者が企業に対してどれだけ強い興味や意欲を持っているかは、入社後の業務への取り組み方や、企業への貢献度に大きく影響します。
そのため企業は、自己PR動画を通じて応募者の企業に対する理解度や展望、ビジョンなどを確認しています。
また、自己PR動画を制作する過程自体が、応募者の企業に対する真摯さを示します。志望度の高い企業であれば、入念に準備し、話し方も意識した動画になるからです。
企業はそうした応募者の取り組みをみて、アナウンサー職への本気度を感じ取り、自社で活躍できる人物かどうかを判断します。
効率的に選考を進めるため
エントリーシートの場合、大手企業では数千人規模の応募があります。全てのエントリーシートに目を通し、評価するのは非常に手間がかかる作業です。
また、面接官のスケジュール調整にも時間を割くことになります。面接会場のスペース確保が必要なケースや、場合によっては場所代が発生することもあるでしょう。
その点、自己PR動画は、採用活動の効率化に大きく貢献する選考方式といえます。企業が求める人材かどうかを、早期に選別しやすいというメリットがあるからです。
アナウンサーの採用試験対策!自己PR動画を撮影する際の注意点
自己PR動画を撮影する際の注意点として、以下の6つがあげられます。
- ・照明に注意する
- ・身だしなみを整える
- ・部屋を片付ける
- ・背景を白かグレーにする
- ・構図はバストショットまたはミディアムショットを採用する
- ・カメラを横向きにセッティングする
次項で詳しくみていきましょう。
注意点1.照明に注意する
照明が不足していると、採用担当者が表情を把握しづらくなります。また、影が強く出ると映像の質が下がったり、不自然な雰囲気を醸し出したりすることがあり、ネガティブな印象を与えかねません。
そのため、照明は正面と側面から照らし、全体が明るくなるように配慮しましょう。撮影場所が暗い場合や、自然光が不足している場合は、追加の照明器具を使用してみてください。
また、光の色味も重要です。暖かい色ほど親しみやすさを、冷たい色ほどプロフェッショナルさを表現できます。
注意点2.身だしなみを整える
動画の内容が素晴らしいものであっても、シワのあるシャツや乱れた髪など、身だしなみが悪ければ動画の良さは伝わりません。動画を撮影する際には、清潔感のある髪形、適切なメイクと服装を心がけましょう。
特に指定がない場合は、スーツを着用して撮影してください。メイクは自然でナチュラルな雰囲気にまとめ、フレッシュさを演出できると好印象です。
注意点3.部屋を片付ける
動画の背景に写る部屋の状態は、応募者の生活スタイルやパーソナリティを映し出す鏡となります。
片付けが行き届いている部屋であれば整理整頓を大切にする、または効率的な生活を営んでいるという印象を与えられるでしょう。反対に、散らかった部屋は不注意さや無頓着さといったネガティブな印象を与えるおそれがあるため注意が必要です。
必要なものだけを残し、邪魔なものは撮影範囲外に移動させることで、採用担当者がメッセージに集中できるメリットもあります。
注意点4.背景を白かグレーにする
白やグレーの背景を選ぶことで、視覚的な混乱を避け、採用担当者は内容に集中しやすくなります。
また、白やグレーは照明あるいは他の色とのコントラストも良いため、映像が鮮明になるメリットもあります。
カーテンや模造紙などを使って撮影環境を整えるか、大学などで撮影に借りられる場所があるかを確認してみてください。
注意点5.構図はバストショットまたはミディアムショットを採用する
バストショットでは、胸から頭までをフレームに収めることで、表情や仕草、雰囲気などをリアルに伝えられます。
一方、ミディアムショットでは、腰上部から頭までを映し出します。ジェスチャーや全身の動きをみせられるため、自己PRに動きや視覚的なアクセントを加えたい場合に最適です。
信頼感や安心感を伝えたい場合はバストショット、エネルギーとアクションを強調したい場合はミディアムショットのように、自分の伝えたいメッセージにあわせて構図を設定しましょう。
注意点6.カメラを横向きにセッティングする
採用担当者の印象に残る動画を作るためには、カメラのセッティングにもこだわりましょう。
スマートフォンで撮影する場合は、縦向きではなく横向きのセッティングをおすすめします。横向きの映像のほうが一般的な画角であるため、採用担当者が自然で見やすいです。
また、多くのデバイスやプラットフォームが横向き映像をサポートしているため、映像がはみ出る心配もありません。
なお、カメラアングルの安定性も見やすい動画を作成するために重要です。水平アングルでの撮影を行えるよう、三脚などで固定しながら撮影をしましょう。
自己PR動画で高評価をもらうためのポイント
自己PR動画で高評価をもらうためには、内容だけでなく伝え方も重要です。ここからは、自己PR動画を撮影する際のコツを解説します。
挨拶で始め、挨拶で終える
動画の最初と最後には必ず挨拶文を入れましょう。挨拶はコミュニケーションの基本であり、自己PR動画の中でも、相手に敬意を伝えるための大切なマナーです。
最初は、「こんにちは、〇〇と申します」など、採用担当者に向けた挨拶を入れます。最後には、動画が終わることを伝えるために、「最後までご覧いただき、ありがとうございました」など、締めの言葉を述べましょう。
結論から簡潔に話す
自己PR動画では、限られた時間内で自己紹介や経験、スキル、志望動機などを伝える必要があります。そのため、話の要点や結論を先に提示し、それを裏付ける具体的なエピソードや経験をあとから簡潔に述べることが効果的です。
この流れにより、採用担当者は応募者の強みや特徴を理解でき、動画全体の内容が伝わりやすくなります。
フリップや小道具を使用する
フリップや小道具を使用して視覚的に情報を伝え、採用担当者の印象に残りやすい動画を制作することもコツの一つです。声だけの説明よりも、分かりやすく鮮やかに内容を伝えられます。
また、工夫を凝らして制作した動画は、志望度の高さを印象づけることもできるでしょう。音声情報だけでなく視覚的な情報も同時に伝えられる動画の特性を生かして、自己PRの効果を高めてください。
ゆっくりと話す
動画に詰め込む情報量が多すぎると、話すスピードが速くなってしまい、伝わりにくくなってしまうおそれがあります。
動画選考では、限られた時間の中でどのように話すのかも評価のポイントです。そのため、聞き取りやすいスピードで、ゆっくりと話すことが求められます。
ゆっくりと話すことで落ち着きを表現でき、自信を持って発言している様子が伝わるでしょう。反対に、早口になると緊張している印象を与えてしまうかもしれません。
【例文】自己PR動画で話す内容について
ここでは、「30秒」と「1分」に分けて、自己PR動画を制作する場合の例文を紹介します。
例文1.30秒動画の場合
30秒動画の場合、台本はおおよそ150文字程度で作成すると丁度良い長さになります。限られた時間でのアピールとなるため、最も伝えたいことを冒頭でアピールできるよう構成を練ることが大切です。
【例文】
私の最大の強みは、誰とでも円滑にコミュニケーションを取れる能力です。大学時代、学生団体で活動していた際に、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーと共にプロジェクトを進行しました。
異なる価値観を持つ人々と意思疎通を図る中で、私は言葉の壁や考え方の違いを乗り越えて共通の目標に向かう力を養いました。この経験を生かし、御社に貢献したいと考えています
例文2.1分動画の場合
1分の動画になると、約300文字程度の台本を作成する必要があります。30秒の動画に比べると、より具体的な説明を加えられます。
【例文】
私の一番の強みは、課題を解決するための創造的な思考力です。大学時代、チームで実践的なビジネスプロジェクトに取り組んだとき、私たちは深刻な資金不足に直面していました。私はこの問題を解決するための革新的な解決策として、地元の企業とパートナーシップを組むことを提案しました。
その結果、プロジェクトは成功裏に終わり、その経験から多くのことを学びました。問題解決やチームワークの重要性、そして何よりも創造的な思考がいかに力強いものであるかを深く理解しました。この経験を生かし、御社に貢献したいと考えています。
自己PR動画は撮影準備が鍵!丁寧に作成しましょう
自己PR動画は、十分に準備をし練習を重ねて制作することで、自身を最大限にアピールできる素晴らしいツールになるでしょう。
繰り返しになりますが、自己PR動画の提出を求める企業は増加傾向にあり、中でもテレビ局におけるアナウンサーの採用試験では提出が必須となりつつあります。
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