動画広告の通信量は多い?スマホアプリの広告動画も通信料がかかる?
通信量に制限があるスマートフォンなどでは、「通信量を消費してしまう」という理由で動画をみるのを控えている方が少なくありません。
そこでこの記事では、コンテンツ視聴における動画広告の割合や、1GBで動画を再生できる時間の目安を紹介します。
また、データ通信量を節約する方法についても触れていますので、通信量が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目 次
コンテンツ視聴にかかる通信量の4割は動画広告
引用:「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施 主要Webサイトのデータ転送量、平均4割は広告
株式会社角川アスキー総合研究所が発表した「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」によると、スマートフォンでコンテンツを視聴する際、消費する通信量の約4割を広告が占めているとされています。
また、広告の割合はサイトのジャンルによって異なることも分かり、YouTubeやYahoo! JAPANなどのポータルサイトで全体の約半分、天気予報・災害情報サイトについては約6割でした。
一方、Amazonや楽天などのショッピングサイトでは、広告データの割合が少ない傾向にあります。
広告データの占める割合が多いとされるポータルサイトや動画サイトでは、動画広告が多く配信され、他のサイトでは通信量の少ない画像データが多くを占めることが原因とされています。
スマートフォンアプリの広告動画も通信料がかかる
一般的なスマホアプリでは、広告視聴時にも通信料がかかります。
動画広告は通信量が多いため、通信料の支払いが定額ではない場合は、速度制限の対象になったり請求額が高くなったりするおそれがあります。特に、無料でゲームや漫画を楽しめるアプリには注意しましょう。
また、「広告をみればもう一度プレイできる」「もう一話読める」などと動画広告の視聴を促される場合も、気づかぬうちに通信量が増えてしまいやすいです。
通信量を抑えたい場合は、むやみに動画広告をみるのは控えたほうが良いといえます。
広告データのほとんどが画像!ただし、動画の割合も多い
前述した「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」によると、多くのWebサイトでは広告と推定されるデータ転送量の多くが、JPEGなどの画像データでした。
しかし、YouTubeとYahoo ! JAPANでは動画広告の割合が大きくなっています。ここでは、サイト別の通信量についてみていきましょう。
YouTube
引用:「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施 主要Webサイトのデータ転送量、平均4割は広告
YouTubeでデータ転送されるもののほとんどはMP4、つまり動画です。データ転送量も調査対象の中で最大でしたが、これは動画共有サイトの特性によるものといえます。
次に、わずかながらJavaScript、そしてJPEG画像も存在しますが、MP4に比べるとごくわずかなデータ量です。
Yahoo! JAPAN
引用:「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施 主要Webサイトのデータ転送量、平均4割は広告
Yahoo! JAPANは、広告ブロックなしでアクセスした場合、MP4がデータ転送量の大半を占めています。
一方、同じポータルサイトの「goo」や「livedoor for スマートフォン」では、JPEGやGIFなどの画像データが中心でした。
調査時に実施されていたキャンペーンなどの影響を受けますが、動画広告を中心とするYahoo!Japanのデータは、他のサイトに比べ動画広告の比率が顕著に高いです。
Twitter(現X)
引用:「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施 主要Webサイトのデータ転送量、平均4割は広告
Twitterのデータ転送量のほとんどは、JPEGとPNGの画像データです。
広告ブロックをオンにしても転送量に大きな変化はないため、画像とテキストによる広告の投稿が中心と考えられます。
YouTubeにおける1GBで動画再生できる時間の目安
画質 | 1GBで再生できる時間 |
---|---|
720p(高画質) | 約60分(1時間) |
480p(中画質) | 約120分(2時間) |
360p(低画質) | 約180分(3時間) |
1GBあたりの動画再生時間の長さは、画質による影響が大きいです。高画質になるほど通信容量が増えるため、再生できる時間は減少します。
反対に、低画質にすることで通信容量が減り、再生できる時間も長くなります。
スマートフォンでデータ通信量を確認する方法
データの通信量を知りたい時は、視聴するスマートフォンから確認します。ここからは、iPhoneとAndroid、それぞれの確認方法についてみていきましょう。
iPhoneでの確認方法
データ通信量をiPhoneで確認する方法は以下のとおりです。
1.ホーム画面の「設定」アイコンを選択
2.「モバイル通信」をタップ
3.「現在までの合計」に記載のある数値がデータ通信量
アプリ別の通信量をチェックしたい場合は、「現在までの合計」の下にある数値を確認してみてください。
また、記録されている数値の期間を知りたい場合は、「現在までの合計」から下にスクロールし、「通話時間」をチェックします。
Androidでの確認方法
データ通信量をAndroidで確認する方法は以下のとおりです。
1.「設定」を開く
2.「ネットワークとインターネット」を開く
3.「インターネット」を選択
4.「設定アイコン」の画面上部にある数値がデータ通信量
アプリ別の使用量をチェックしたい場合は、「アプリのデータ使用量」をタップしてください。期間については「下矢印」で確認できます。
データ通信量を節約する方法
データ通信量を節約する方法として、以下の3つがあげられます。
- ・画像を低下させる
- ・契約プランを変更する
- ・モバイルWi-Fiを契約する
画質を低下させる
通信量は、高画質であるほど多く消費されるため、YouTubeなどで動画を視聴する際は、画質を下げてみてください。
しかしながら、画質が下がると映像が粗くなり、見づらい可能性があります。このため、じっくりみたいものは高画質で視聴し、そうでないものは低画質にするなど使い分けると良いでしょう。
また、YouTubeで画質の設定を変えたい時は、画面右上にある3つの点をタップし、設定したい画質を選択してください。
なお、データ通信量をより節約したい場合「YouTube Premium」に加入する方法もあります。YouTube Premiumでは、YouTube動画をダウンロードでき、一度ダウンロードした動画はインターネットに接続しなくても視聴可能です。
無料Wi-Fiなどを利用して、あらかじめ動画をダウンロードしておけば、データ通信量を消費することなく動画視聴を楽しめるうえ、広告も表示されなくなります。
契約プランを変更する
現在の契約プランでデータ通信量が足りない場合は、今よりもデータ量が多いプランへの変更を検討してみてください。
データの消費量を気にせず動画を視聴したい方は、大手キャリアや格安SIMの容量無制限プランに乗り換えるのがおすすめです。
容量無制限プランではなく、20GBや30GBなどの制限つきプランを選択したい場合は、普段どれくらいのデータ容量を使っているかを事前に確認し、そのうえで最適なプランを選ぶようにしましょう。
モバイルWi-Fiを契約する
外出先で動画を視聴する機会が多い方は、モバイルWi-Fiを契約するのも一つの手です。通信量無制限プランに加入すれば、いつでもどこでも好きなだけ動画を視聴できます。
ただし、モバイルWi-Fiは無制限プランであっても、短期間で大容量のデータ通信を利用すると、速度が制限される場合もあります。
速度制限が心配な方は、制限時の速度が速いモバイルWi-Fiの利用を検討してみてください。
動画広告の通信量が気になる時は節約術を試してみましょう
YouTubeやストリーミング動画を視聴する場合、画質や視聴時間によってデータ通信量は大きく異なります。
1時間の動画でおよそ1GB消費すると考えると、1日1回の視聴で1ヶ月の通信量は30GB以上かかります。
データ制限がある場は、画質を下げたり契約プランを無制限のものに変更したりするなどの対策が必要です。存分に動画を楽しむためにも、通信量の節約方法を試しながら賢く視聴していきましょう。
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